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2015年3月4日「乳がん・子宮頸がん検診受診促進議員連盟」が発足

昨日3月4日、衆議院議員会館にて「乳がん・子宮頸がん検診受診促進議員連盟」が正式発足いたしました。党を越えた国会議員の皆様、テレビ・新聞など各メディア、医師や啓発団体関係者100名以上が集まり、感心の高さが伺えました。

役員
会長   衆議院議員 野田聖子
副会長  衆議院議員 伊東信久
副会長  衆議院議員 高木美智代  
副会長  衆議院議員 高橋千鶴子
副会長  参議院議員 林久美子
副会長  参議院議員 三原じゅん子
事務局長 参議院議員 薬師寺みちよ

趣意書の内容は以下の通りです。

<乳がん・子宮頸がん検診受診促進議員連盟設立趣意書>

女性特有のがん、とりわけ子宮頸がんや乳がんは対策次第で予防、早期発見が出来るにもかかわらず、我が国においては今なお女性の健康や生命を脅かす深刻な疾患であります。

国が掲げている第二期の「がん対策推進基本計画」において重点的に取り組むべき課題には、「働く世代へのがん対策の充実」があり、そこでは(1)「女性のがんへの対策」、(2)「働く世代の検診受診率の向上」、(3)「就労に関する問題への対応」等が挙げられています。

特に、働く世代のがん対策としては、乳がんや子宮頸がんなどの女性特有のがんの罹患率が20代から40代の働く世代における男性がんの罹患率と比べ1.5倍から2倍程度高いと言う状況にあるため、これらのがん検診などの対策を強力に推進する必要があります。

しかし、子宮頸がんや乳がんの検診は科学的に有効性が証明されているにもかかわらず、先進諸国が7割を越える検診率の中、我が国のこれらの検診受診率は約4割程度と非常に低く世界最低水準です。

私たちはこうした現状を踏まえ、女性の健康増進に寄与する国の政策として法令の整備、規制の緩和、予算の確保、国民への疾患啓発普及などを図る目的を達成するため、「乳がん・子宮頸がん検診受診促進議員連盟」を結成し、積極的な活動を展開すべく各専門家の方々や当事者などの方々と交流を持つ勉強会を開催し議論を重ね、2015年3月4日「女性の健康週間」に議員連盟設立をし問題解決へ向けての道を歩みだせればと考えています。

将来の日本の乳がん・子宮頸がん検診のあり方を考えるべく、議員連盟を設立したいと存じます。議員におかれましても、この趣旨に御賛同の上、ご入会賜りますようお願い申し上げます。

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弊会理事長・渡部挨拶
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会場に入りきれない程多くの方にお集まりいただきました
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インタビュー

河原 真木子さん
(医大生)

私が子宮頸がん検診のことを最初に知ったきっかけは、たまたま見学に行った病院で「子宮がん検診は20歳から」というポスターを見たことでした。

そのときはまだ、子宮頸がんについて詳しい知識もなく頭の片隅で気になりつつも「よし、検診に行こう」という気持ちには結びつきませんでした。

その後、大学の授業で婦人科学を習った際に、日本の子宮頸がんを取り巻く状況が深刻であることを知りました。
検診受診率の低さや、この病気が20代の若い女性に増えているということなどです。

それと同時に、とても大切なことを知りました。
それは「子宮頸がんは検診とワクチンによって予防することができる唯一のがん」であるということ。

これらの事を学び、自分の女性の一人として、とても他人事とは考えられませんでした。

まずは子宮頸がんについてもっと知らなければと思い、婦人科の先生にお話を伺ったり、関係書籍を読んだり、実際に子宮頸がんの治療が行われている現場に行きました。

その中で気づいたことは、子宮頸がんについて世間に発信されている情報がとても少ないということです。

病気のこと、検診のこと。知ってさえいれば防げたかもしれない方々を見ていると「子宮頸がん」という病気をもっと多くの方に知ってほしいという思いが強くなりました。
そこで、子宮頸がんを考える市民の会でボランティアをさせていただくことが、私の思いを叶えるための第一歩となりました。

福山 麗子さん
(会社員)

子宮頸がんのこと、ちゃんと知ってますか?「私だけは大丈夫」と思ってませんか?
・・・それは根拠のない「思い込み」です。

なぜなら、それは私自身もあなたと同じようにそう思っていたけれど、子宮頸がんになってしまったからです。
でも「私だけは大丈夫」と思いながらも、定期的に検診を受けていたため、初期の段階でがんを発見。
すぐに簡単な手術を受けて、子宮を失うことなく、今はこうして元気に快復しました。

検診を受けないと、具合が悪いかどうかなんて分からない。
ちゃんと検診を受けてさえいれば、この病気は決して恐いものではありません。
子宮頸がんは「たった一つのシンプルな方法」で防げるのです。

それは《定期的に検診を受ける》こと!
ぜひ子宮がん検診を毎年受けて、自分の大切な子宮と命を守って下さい。

堀 成美さん
(看護師/看護大学教員)

「愛がある」くらいでセックスしたら危ない。
対策もコンドームだけじゃ足りない・・・という人生の危機管理のツボを、学校では伝えきれていません。
「病気の人が増えると、儲かる大人がいるからだ」との小学生の指摘には絶句します。

生命や愛を大切にしろという前に、教える側にその「愛」=伝える努力が不足していないか、と考えなければ。セックスがはじまったら、女性に100%の安全なんてないのだから。

私自身は「将来病院の世話になりたくない 」「病気でお金が減るのはもったいない」という動機で、感染予防のワクチンに先行投資。
100%コンドームを使えない男はサヨウナラ。

そして年に1回、症状が無くても誕生月には乳がん・子宮がん・性感染症の検査をしています。

高山 須美子さん
(細胞検査士 子宮頸がんを考える市民の会・副理事長)

この検体、ちょっと見ていただけますか?」
「ん?…あぁ」
「26歳妊娠10週、妊婦検診の人です。どうですか?」
「そうだなぁ。上皮内がん(=ごく初期のがん)だろうな」
「ですよね。まぁこれなら出産可能でしょうから、妊婦検診を受けて良かったね、ってことですね」
「だね」

ここ数年、私の職場ではこんな会話が頻繁に交わされています。
若い世代の子宮頸がんの増加は驚く程で、これから更に増えていくと予想されます。
晩婚化や出産の高齢化の進む中、妊娠時以外でも積極的に検診を受けることが大変重要になります。

妊婦検診で発見できた人は幸運です。
当たり前のことですが、検診を受けていない人のがんは見つけることができないからです。

これを読んでいる貴女、最近検診を受けましたか?