メディア掲載情報

中日新聞に弊会副理事長高山の仕事が紹介されました。


(2011年12月9日) 【中日新聞】【朝刊】

http://iryou.chunichi.co.jp/article/detail/20111209143556772

"悪い顔つき"見逃さない


顕微鏡をのぞくと、オレンジ色や青緑色のカラフルな細胞。「きれいでしょう?」。高山須実子さんがニッコリする。

 千葉県松戸市の民間検査センター、松戸メディカルラボラトリー。非常勤の高山さんを含め4人の細胞検査士が、住民検診や病院の検査で採取された検体を見て、がん細胞の有無を調べる「細胞診」に当たる。

 中心は、子宮頸(けい)がん。医師が子宮頸部をブラシなどでこすって細胞を採取し、スライドガラスに塗って固定。センターで細胞を染色し、顕微鏡で"悪い顔つき"がないか調べる。がんや異形成と呼ばれる前がん病変の疑いがあれば、細胞診指導医に最終判定してもらう。

 子どものころから顕微鏡好き。小学校の理科の時間、メダカの尾の血管を見て赤血球が流れる様子に感動した。「一生続けられる仕事」と、臨床検査技師になるため杏林大保健学部に進学。細胞診の仕事を知った。

 1枚のスライドガラスを拡大して隅々まで観察するのに、最初は1時間半かかった。一見してがんと分かるいびつな細胞もあれば、良さそうに見えて悪いものも。見落とせば人の命に関わる。「まともに働けるようになった」のは、細胞検査士になって4年ほどたってから。今は1枚を5分ほどで調べる。

 昨年、海外での子宮頸がん関連学会に参加し、日本の細胞検査士なら間違わない初期がん病変の写真が「診断の難しい例」とされていて驚いた。「きちょうめんな日本人は細胞検査士に向いている」と笑う。

 子宮頸がんは、20年前は40代以上がほとんど。今は妊婦検診で見つかる30代が増え、20代も少なくない。異形成で見つかれば子宮摘出せず簡単な手術で治る。「早く検査を」と強く訴える。

13年前、子宮頸がんや細胞診を解説したホームページを作った。NPO法人「子宮頸がんを考える市民の会」に2004年の発足時から参加。検診率アップなどの予防啓発にも力を入れる。

 不妊治療を受けて3児の母になった経験から、「結婚したら子どもができる」わけではないと知っている。「若いうちに子宮の状態に気を付け、避けられたのに『産めない』とならないでほしい」

 細胞検査士 臨床検査技師の資格を持ち、学会の認定試験に合格することが必要。登録者数は約6800人。病院や検査センターに勤務し、肺がんや甲状腺がんなど、さまざまながん細胞を見つける。

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インタビュー

河原 真木子さん
(医大生)

私が子宮頸がん検診のことを最初に知ったきっかけは、たまたま見学に行った病院で「子宮がん検診は20歳から」というポスターを見たことでした。

そのときはまだ、子宮頸がんについて詳しい知識もなく頭の片隅で気になりつつも「よし、検診に行こう」という気持ちには結びつきませんでした。

その後、大学の授業で婦人科学を習った際に、日本の子宮頸がんを取り巻く状況が深刻であることを知りました。
検診受診率の低さや、この病気が20代の若い女性に増えているということなどです。

それと同時に、とても大切なことを知りました。
それは「子宮頸がんは検診とワクチンによって予防することができる唯一のがん」であるということ。

これらの事を学び、自分の女性の一人として、とても他人事とは考えられませんでした。

まずは子宮頸がんについてもっと知らなければと思い、婦人科の先生にお話を伺ったり、関係書籍を読んだり、実際に子宮頸がんの治療が行われている現場に行きました。

その中で気づいたことは、子宮頸がんについて世間に発信されている情報がとても少ないということです。

病気のこと、検診のこと。知ってさえいれば防げたかもしれない方々を見ていると「子宮頸がん」という病気をもっと多くの方に知ってほしいという思いが強くなりました。
そこで、子宮頸がんを考える市民の会でボランティアをさせていただくことが、私の思いを叶えるための第一歩となりました。

福山 麗子さん
(会社員)

子宮頸がんのこと、ちゃんと知ってますか?「私だけは大丈夫」と思ってませんか?
・・・それは根拠のない「思い込み」です。

なぜなら、それは私自身もあなたと同じようにそう思っていたけれど、子宮頸がんになってしまったからです。
でも「私だけは大丈夫」と思いながらも、定期的に検診を受けていたため、初期の段階でがんを発見。
すぐに簡単な手術を受けて、子宮を失うことなく、今はこうして元気に快復しました。

検診を受けないと、具合が悪いかどうかなんて分からない。
ちゃんと検診を受けてさえいれば、この病気は決して恐いものではありません。
子宮頸がんは「たった一つのシンプルな方法」で防げるのです。

それは《定期的に検診を受ける》こと!
ぜひ子宮がん検診を毎年受けて、自分の大切な子宮と命を守って下さい。

堀 成美さん
(看護師/看護大学教員)

「愛がある」くらいでセックスしたら危ない。
対策もコンドームだけじゃ足りない・・・という人生の危機管理のツボを、学校では伝えきれていません。
「病気の人が増えると、儲かる大人がいるからだ」との小学生の指摘には絶句します。

生命や愛を大切にしろという前に、教える側にその「愛」=伝える努力が不足していないか、と考えなければ。セックスがはじまったら、女性に100%の安全なんてないのだから。

私自身は「将来病院の世話になりたくない 」「病気でお金が減るのはもったいない」という動機で、感染予防のワクチンに先行投資。
100%コンドームを使えない男はサヨウナラ。

そして年に1回、症状が無くても誕生月には乳がん・子宮がん・性感染症の検査をしています。

高山 須美子さん
(細胞検査士 子宮頸がんを考える市民の会・副理事長)

この検体、ちょっと見ていただけますか?」
「ん?…あぁ」
「26歳妊娠10週、妊婦検診の人です。どうですか?」
「そうだなぁ。上皮内がん(=ごく初期のがん)だろうな」
「ですよね。まぁこれなら出産可能でしょうから、妊婦検診を受けて良かったね、ってことですね」
「だね」

ここ数年、私の職場ではこんな会話が頻繁に交わされています。
若い世代の子宮頸がんの増加は驚く程で、これから更に増えていくと予想されます。
晩婚化や出産の高齢化の進む中、妊娠時以外でも積極的に検診を受けることが大変重要になります。

妊婦検診で発見できた人は幸運です。
当たり前のことですが、検診を受けていない人のがんは見つけることができないからです。

これを読んでいる貴女、最近検診を受けましたか?